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なでしこJAPANのW杯での可能性

先日、アジアカップで優勝し、来年のW杯出場を決めた「なでしこJAPAN」。
高倉麻子監督就任以降の強化試合の内容は決して良くなかった。
もちろん、4年間でチームを造っていく過程で様々な試しもする中でのことであり、内容どうこう言うことはナンセンスなのだろう。
ただ、心配な気持ちでいっぱいだった。

 

7年前W杯で優勝。
3年前澤穂希選手が抜けた代表は、
期待されながら結果が出なかった。
そして、高倉麻子監督が就任。
(高倉監督については、次回の記事で書くことにする)

この3年間苦労してきた主な理由は2つ。
①FW、MFのタレントが育っていなかった。

 よって、チーム力が落ちた。
②世界の強豪国も組織的な戦術で戦う状況が

 増えてきた。
 また、海外プレーの選手も増えて、

 対外試合の際の準備が

 しづらくなっていたことも理由の1つかと。

 

にも関わらず、アジアカップで見事優勝!
何故か?
①直前合宿でのチーム戦術の刷り込みと

 モチベーションUPがうまくいった。
熊谷紗希選手がキャプテンとして機能した。
③選手が忠実に戦術を実践した。


<合宿と戦術>
九州での合宿は、
かなり濃密な時間を過ごせたのだろう。
大会通して各選手の自身の役割意識の高さが

素晴らしかったことを見ると、
充実した合宿だったことが伺える。

 

高倉監督の大会日程と選手の疲労を

充分考えた選手器用が凄かった。
試合毎にスタメンを替えながら、

若い選手もしっかり使いながら

勝戦までたどり着いた。
最終的に決勝戦後半までガス欠する選手が

いない状況をつくりだした。
スタミナ負けすれば、

体格差のよる当たり負け、

カウンター1発で失点に繋がることを

充分にわかっていたからこその

大会通じての戦略だった。

 

世界の強豪が組織的に
ゲームを組み立てられても、
チーム全体のスピードとスタミナがあれば、

通用することが証明された。


<熊谷紗希キャプテン>
彼女がチームの支柱であることは
プレーを見れば明らかだった。
20歳の時にW杯優勝を経験、

海外に渡り主力メンバーとして活躍。
本当の意味で世界レベルの選手。
この存在は大きい。


DFラインの若手や中盤の選手は、
何かあっても
熊谷選手が何とかしてくれるという気持ちで

プレーできていたと思う。
精神的な影響は絶大だろう。

 

<チーム全員でピッチをカバー>
とにかく、試合終了まで走り負けない。
前線から守る姿勢を一貫し、
それを選手達がやりきった。
(男子の日本代表にも見習ってほしい)


アジアカッブで、
チームとしてのベースは

できたと思って良いと思う。

来年のW杯本番を見据える時、
ポイントになる選手として
以下の4名をあげておきたい。
彼らの成長が鍵を握る。
(もちろん全体底上げも必要)

 

①DF市瀬 菜々選手
 運動量豊富でスピードもある。
 思いきりのよいプレーで
 さらに球際も強そう。
 これから、一年で経験と自信を

 さらに深めてほしい。

 

②DF清水 梨紗選手
 右サイドでスピードある選手。
 時折攻撃参加もする。
 但し、線の細さが気になる。
 体幹鍛えて、世界レベルでも
 当たり負けしないフィジカルを得てほしい。

 

③MF隅田 凜選手
 中盤を豊富な運動量でカバーしつつ、
 攻撃参加にも積極的に参加。
 アジアカップでは、
 当たり負けする場面少なかったが、
 完全に余裕というわけではなかった。
 もう一つ上のフィジカルを目指してほしい。
 そして、攻撃参加の際の

 前線の岩渕真奈選手達との

 細かなパスワークを磨いてほしい。

 

④MF長谷川 唯選手
 テクニックは、抜群!
 スタミナもある。
 彼女がフリーでボールを持つ機会が

 多いほど、得点確率は上がる。
 守備もしながら、
 周りとの連携でどうやって、
 フリーで持てる状況をつくっていくのかは
 大きなポイントだ。

 

 そして、やはり当たり負けしない

 身体づくりは必要。
 アジアカップでは、

 予想していたより当たり負けする場面は、 

 少なかった。
 スピードとテクニックで当たる前にパス出し、

 ボールを奪う時も身体を削りながらという

 感じではなかった。
 ただ、綺麗なプレーばかりでなく、

 時にはドリブルでこじ開けながら進む場面や

 身体はってキープし、

 周りの選手にスペースを与えられるような

 プレーを要所でできると、

 得点シーンを増やせるのではないか。
 90分ずっとそのプレーでは、

 流石に持たないと思うので、

 一つの選択肢としてという意味だ。

 

 

長くなってしまったが、
それくらい、
なでしこJAPANには可能性を感じている。
来年が待ち遠しい。

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